学生は勉強がしたくない。
勉強がしたくない
正確に言うと少し違うが、勉強がしたくない。
それを世の中は逃避しているという。
認めよう、私は今、"勉強しなければいけない"という状況から逃避している。
だが、それのなにが悪いというのだ!
これは、生理現象なのだ。
例えば、目の前にボタンがあるとする。それを誰かが押すなというと、あなたはそれを押したくて仕方がなくなるだろう。
何も思わずにしていた作業(例えるなら家事など)を、ある日お前はその作業をやれと命令されたら今まで何も思っていなかったはずが、その作業をしたくなくなるはずだ。
それは人は、何か物を強制されたり、命令されたり、禁じられたりすると反発したくなる、という事ではないだろうか。
だから私は人として当たり前の事を思っていることを、つまり勉強をしたくないと逃避している事を悪いと思わないのだ。
私は勉強がしたくない訳じゃないんだ!
勉強をしろと強制してくることが嫌なだけなんだ!!
なぜみんなはその事について文句を言わないのか、不満に思わないのか。
いや、本当はみんなそう考えているに違いない!
さぁ、そう思う学生よたちあがれ!
おかしいことをおかしいと言えない世界に立ち向かうのだ!!
_____……なんていう事を思いながら終わりの見えない課題を片付ける。かれこれ3時間はこの調子だ。
外は、まだ暗い。下らぬことで1日をまた無駄にしたそんな少女の、中学校生活最後の冬。
___…夜明けはもう近い。